プレゼン資料ビフォーアフター？？つづき（2/3）

前回の続きでごんす。
本当のアフターの前に、少しお話を・・・。

前回のビフォー＆アフター

↓ これが、デザインだけをし直したもの。

まとまって見えるけど、書類みたいでしょ。

なぜそうなるかというと、

情報が多すぎる
メッセージを作り込むまで内容を精査してない

の2点からだと思われます。

ではもう一度、元原稿をみてください。

グラフについてのヒントはこちらにも。

ビフォーの内容をチェック

内容を見てくださいね。内容を！（←しつこい）
そして、作者が何を伝えたいのかを考えてみてください。

そして、このあたりに気がついてくださいませ。

プレゼンにしては文字が多すぎる。小さくって後ろの人が読めない
このグラフでいいの？
アンケート結果を報告したいの？

この点を修正すると・・・

文字が多くて小さい→減らして大きくします。
グラフ→割合を示したいので種類を変更します。
報告→違います。読み取ったことをメッセージとして伝えたいはずよ。

これらはすべて、デザインを始める前に終わらせるべき作業。

伝えたいことを相手と共有する。自分のワクワクを相手にも伝染させる。そして行動してもらう。そのためのには、何を伝えたいかを自分自身で精査しないといけません。

精査が中途半端な内容を機械的にデザインしても、まず相手に伝わらないからです。

パワポなのか、そうなのか

なんで、ビフォーのような現象が起きるのかしら。
それはやっぱり、パワポにも原因があると言わざるをえない。ごめん！開発の人。ほんとにごめん。

始めに申し上げておきますが、パワポをディスりたいわけでは毛頭ないです。ご理解ください。

（…と、前置きしてバッサリ）

今のPowerPointにある便利機能のほとんどが、誰のためのものでもないと感じます。

『誰のためのデザイン』、ご存知かしらん。
（25年も前の著書だけど、これを超えるバイブルにまだ出会ってないです）

誰のためのデザイン？
開発者のためのデザイン？？それはダメよ。

PowerPointで便利と言われている機能のほとんどが、使おうとするとパラドックスというか逆説というか。矛盾してしまいます。

ドイツ語がわからないからドイツ語の翻訳機を購入したのに、UIやマニュアルがドイツ語、ギャフン

みたいな感じ。

ミチヨ商店もあんまり使ったことなかった

デザインが苦手だからとパワポの便利機能を使ったのに、それを正しく使いこなすためには、さらに高度なデザイン知識と経験がないとできない。

このようなケースが、非常に多いと感じるのです。

多くのデザインのプロは、パワポ使わないですよね。

パワポで用意されているものを使うとなると、他のものまでイメージを調整しないとならないから、それなら全部イラレで作っちゃったほうが早いよとか。
結構あります。

なんだかすべてが、中途半端なんだよなという印象もあります。
（だから、ごめんなさいって…）

なぜ、がんばっているの？

デザイナーでない一般のみなさん（＝パワポのパワーユーザー）が、なぜ便利な機能を使いたかったかというと。ご自分の資料を少しでも良くしたいという、向上心があってのことだと思います。

でもきっと、使ってみたけどなんかおかしいな？って思うのではないですか。だから、みなさん残業してもがんばっているのではないでしょうか。

本屋さんにも、攻略本とかたくさんありますよね。

で、がんばってトライしてみるも、た～くさん作ってた～くさんプリントして机の上に並べたら、朝イチに作った一番シンプルなやつの方がわかりやすい、とか気がついてしまう。

でも、朝イチのに戻せますか？今日一日の努力を、無駄にできますか？
たいていの人はできないと思います。もったいない。こんなに努力したんだし。それに、パワポの最新機能を使ったんだし、気のせいだと。信じるしかない、でもいったい何を？

または、どこでもドアで美しい秘境に連れてってくれて、すごく堪能したのでもう帰りますとなったら、いや帰りはご自身で…と目の前でドア閉まっちゃう感じか。

また、禁断のパワーポイント状態も、よくわかります。あれは楽しい。ミチヨ商店も、「ああっ、この誘惑に思い切り身を任せたい」ってなったし。

ミチヨ商店オススメ対処法

上記のパワポの呪い？が嫌いじゃない、いやむしろ楽しい！、と思っているかたは

今日からデザイナーになってください。
ライバルだね。

冗談じゃないよ、オレの本来業務はパワポ作りじゃないし！と思うかた。

その貴重な時間を、資料の内容を練ることメインに使ってみませんか。今日からできる。今からできる。これ本当！

一緒にがんばりましょう。

ってことで、

またつづく。ふっふっふ。

ミチヨ商店