プレゼン資料の中で配色は、難しくもあり、はずせない要素でもあります。

選んだ配色と、決めるまでのプロセスをお話します。

ファイルは多くの人がお使いの、PowerPointで作りました。

 

 

約束は3つ

今回の資料の配色は、次の3つを大切にしました。

  1. 感覚だけで決めない
  2. 「ビジネスっぽい」を意識
  3. バリアフリーにも対応

感覚だけで決めないって、これが難しいんですよね。 次から、おいおい説明いたします。

 

まずは配色の発表

背景は紙の色である白、テキストは黒(RGB:0, 0, 0)、 そこに加わる2色を提案いたします。

 

↓ メインカラー 青系(RGB:0, 140, 207)

bl

 

↓ アクセントカラー 赤系(RGB:233, 71, 77)

rd

 

ちなみに、パワポでの設定は次のとおり。

color_01

 

(多くの美大生が、在学中は教授に泣かされてきたことと思いますが、)

配色の選択は、好き嫌いで決めることではありません。

 

私も、「好き嫌いで色を決めるなんて、幼稚園生以下だ!」と 授業中に言われたことアリ・・・。

ツライ思い出よ。

 

では次より、選択のプロセスを説明いたしますね。

 

背景とテキスト

背景は、紙の色である白を選択。薄い色を敷くというのもアリですが、プロジェクター投影=スクリーンや壁の色との関係があるので不採用。

また、プリントしたときにどうか。全体が、ボヤッとしたイメージになるのは避けたい。

全面に敷いてしまうと、息苦しいときも。

 

ということで、他の色を引き立て、生き生きと見せてくれる白がベスト!

一方テキストは、濃いグレーとでやや悩みましたが、やはり機能性を重視して黒を。

スクリーン上でも、文字が良く見えるように。

 

この記事にも使用していますが、濃いグレーはPC画面向き。

画面が光っていること、そして近い距離で長く見続けることから、黒だとコントラストが強すぎるようです。

 

【配色1】青系を選ぶ

伝えることを一番の目的とし、この資料がどこでどんな風に使われるかをイメージします。

今回はビジネスシーン仕様ですので、プレゼン内容になじみながらも、でじゃばらず、邪魔をせず、静かにサポートしてくれる使いやすい色が良いでしょう。

 

また、発表する人のイメージにそぐわない色も選択しないように。

スカイブルーは、日本人がもっとも好む色と言われています。

色覚バリアフリーのこともあり、あまり迷わず青系に決定。

関連記事: HTTP://314-STORE.COM/BLOG/デザイン/プレゼンの色もバリアフリー(2)/

 

より判読しやすいよう、少しの黒を加えました。 なお、Webセーフカラーは意識しておりませんです。

 

【配色2】赤系を選ぶ

まずは黄色など、タイトル等の文字に使ったときに、読みづらいものはj除外。

その上で、先の青を色相環においてみます。

オーソドックスに考えると、この青系に呼応するのはオレンジ~赤~ピンクですね。

pccs_ring

オレンジは、青と組み合わせたときに、やや古い印象がある。

すこし前によく使われていたコンビです。そこがどうもひっかかるので、オレンジはナシ。

 

ピンクは悩みました。 青に近いので、なじむのです。(oh…。ルードよ…。)

関連記事:HTTP://314-STORE.COM/BLOG/デザイン/プレゼン資料の色も、もっとバリアフリー(1)/

 

 

↓  そこで、シミュレーション登場!

color03

ピンクだと、同じように見えてしまいますね。やや濃淡がつく感じ。

ビジネスのイメージをふまえると悪くもないのですが、 そこはやはり機能重視です。

グラフ等、比較にも使いやすいので赤に決定。 先の青系とトーンも合わせて、黒を少し入れ濁らせます。

 

ということで、長々とおつきあいありがとうございました(涙)。

 

↓ これに決まりました。

p01

 

 

↓ P型色覚でシミュレーションすると、こんな感じ。

cl02

 

 

色は、面積や形によって印象が変わるので、使い方についてもまたあらためてお話しますが、

先に、上記ファイルをPowerPointで展開しときますね。mi

 

ダウンロードできます。おみやげにどうぞ

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