今日は、伝わりやすいグラフってどんなものか考えてみます。
相手が読み解くの、「解く」をなくしていくのがコツです~。
ファイナン君登場
先日チラっとご紹介したグラフはこちら。
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さて、グラフに名前つけました。ファイナン君です。(財務省=Ministry of Finance→ファイナンス・・・→ファイナン・・・)
とても雄弁なグラフですね。たくさんしゃべっております。
では少し、話を聞いてみましょうか。
「読み解く」グラフから「見る」グラフへ
このグラフは、色身を抑え、余計な装飾も施されていないところがステキです。グラフの外枠もないので、そのぶんノイズも減っていますね。
手を入れたいのは、情報量が多すぎるところと、メッセージが何かわからないところです。
伝えたいメッセージが少子高齢化だとしたら、その情報だけを抜き出せばOK。グラフは1950年から現在まで、14本なてくも大丈夫ですよね。2本にします。数値の変化を見せたいので、グラフは積み上げないで並べます。
未来の情報と、高齢化率の折れ線グラフもいりません。15~64歳の数値と、ピークの情報もなくてもよいですね。
見た目の部分では、西暦だけにして。人口のメモリも、もっと減らしても問題なし。グラフの輪郭線もとりましょう。人口の単位も変えようね。
そうすると、こんな感じ。スッキリしたでしょ。
そうしたら、もう一歩訴求力をあげて、パーセンテージを入れてみよう。
こんな感じ。
グラフのタイトルは、「高齢人口と若年者人口の推移」
メッセージは、「日本は少子高齢化社会。65歳以上の人口が急速に増えている」
なぜシンプルにするのか
そもそも、わかりやすくするためにグラフを使っているのです。なのに、読み解かなければならないとしたら、それは本末転倒。相手にすぐ伝わるよう、恐れずにどんどんシンプルにしていきましょう。
そして、もうひとつ付け加えたい理由は、相手の思考をコントロールするため。プレゼン中に、「そこ、聞く?」というところに引っかかってしまう人、必ずいますよね。このグラフも、未来の情報に引っかかってしまったら、時間かかりそうですよね~。プレゼン後ならともかく、その場で質問されたら最悪!
そういったシーンを回避するためにも、ノイズや冗長になっているところは、事前にカットしておくのがベスト。ここは、防御も必要です。
ファイナン君、ふたたび
ということで、次回につづく。
次回は、本質を変えずにデザインするとどうなるかを見ていきましょ~。
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