グラフどうこうでなく、資料作りもプレゼンもやりたくない!ごもっとも。せめて伝わりやすくなるご協力がしたい、ミチヨ商店店主です。

 

良い資料のポイント①情報量

 

グラフやテキストも含め、良い資料全般について言えることとは?
そのカギは、「情報量と相手へのメッセージ」と考えております。

情報量とは、資料の総ページ数や、1ページごとに記載されている情報のボリューム。また、1段落のテキストの量や、ひとつのグラフやチャートに含まれている情報の量などです。

グラフだけに、グラフを使ってみますね。

適量とは、相手にとって、ちょうど良い量のこと。
不足していたら正しく理解されないし、多すぎたら読んでもらえない。読まれても忘れちゃう。複雑すぎてわからない。

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一般的には、量が多すぎる傾向が強いと感じています。

がんばって何十ページも作っても読まれなかったら、相手にとっては情報ナシと同じだよ。
ゼロ。ナッシング。なかったものとして扱われます。

キビシイ!!!

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伝わる資料のポイント②相手へのメッセージ

 

同じように、メッセージも重要です。
資料には、全体に渡ってひとつの、また1ページごとにひとつ、相手に対するメッセージが必要なのです。

これは二極化していて、まったくないか、ありすぎてどれがそうなのかわからない資料が多いと感じています。

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デザインは3割り増し

 

ここで、デザインの力についても思うところを。

上記の量とメッセージが資料の本質を構成しているとしたら、デザインはその本質を2~3割り増しする程度の力しかありません。
大サービスでも、3割り増し。

量を見直し、メッセージを加えた資料が「伝わるボーダーライン」だとしたら、両者をプラスしたものの3割をプラスできる感じ。

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デザインに大きな期待を寄せてくださるのは大変嬉しいのですが、残念ながらこの程度であります。

 

それでも上記は「目標」なので、数値は良いほう。
現実はこんな感じかな・・・。

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メッセージを抽出するという習慣や経験が、みなさんあまりないようなのです。資料からメッセージが伝わってこない。それで、上図のメッセージの値が思いのほか増えません。

これではデザインで3割り増ししても、伝わるのボーダーラインに届きません。涙

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しかし、本質部分をがんばればデザインだって、3倍の威力を発揮することができるのです。
よっしゃ~!

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伝わる資料は必ず作れます!

 

自分の資料は伝わりづらいみたい、と感じているかたへ。
あなたはラッキーです。観察する力を、すでに持っているからです。

その力が、あなたを助けてくれます。なぜなら、観察をしない人には伝わる資料など、絶対に(!)作れないからです。

そして、もっと良くしたいと思われるならば、力を入れるのはデザインではなく、本質である「量とメッセージ」へとお願いしたい。

デザイン単体だけで効果があがるとすれば、一般的ではない特殊な目を持っている同種族のデザイナー達にだけですよ。

そんな怪しいお知り合い、いらっしゃる??

また(お金があれば)デザインは、専門家であるデザイナーに頼むこともできる。専門家は、そこらじゅうにたくさんいます。

しかし資料の内容を良くできるのは、この世で一人、あなただけなんです。なぜならば、あなただけがその資料の専門家だからです。

 

一緒に、がんばりましょう!!

 

・・・と、ひとりで熱弁をふるってもわかりづらいと思いますので、なぜデザインだけでは良くならないのか、グラフを例にご説明いたします。

 

次回を待たれい。

 

ビフォーのグラフを探してきたよ

 

さて次回は。
このグラフ、どうでしょう?財務省からいただきました。

 

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引用:日本の財政関係資料(平成27年3月)

 

今日の復習もかねて、よかったら見てみてください。

このグラフで、何を伝えたいのかな? 国民に。mi