最近、CMで見かけるようになったので書こうと思います。
伏線の配置と回収
デザイナーと並行して、音声ガイド・ディスクライバーの仕事を始めました。
【音声ガイド】コロナ渦にひっそりとデビューを済ませました
今年の夏『First Love 初恋』に着手し、3話、5話、7話を担当しました。
Netflixに加入されているかたは、是非是非観てみてください。11月24日から配信されております。ジャンルは恋愛なんだけれども、作り方がデザイナー的と言うか伏線がすごいです。そこに気が付くと本当にもう目が離せなくなります。
https://about.netflix.com/ja/news/first-love-new-cast-announcement
この作品は、1本ずつがかなり作り込まれております。いただいた当初は、「え、ドラマ? え、恋愛? 初恋? パイロット?」という感じで、自分にはものすごい遠い存在のように思えたのですが。
視聴者としては、映画やドラマを1回しか観ないほうです。でも『First Love 初恋』は何度観ても「まだ自分は受け取れ切っていないのかも」「見逃した何かがあるのかも」と危機感を持つ作品です。
そもそも、繰り返し作品を観るのが音声ガイドの仕事なのですが、ま~、足りない足りない。各話が複雑に絡み合っており糸がほどけない。あそこにもそこにも伏線が仕込まれている。思わず年表を2種類作ることに。笑
↓ここでのこの2ショットは感無量
年表を2つ作った(自主的)
自分でも「キモいよなあ」と思いながら年表を作ってしまいました。1つは時系列で事象を並べ替えたもの。これはお話が過去や現在を行ったり来たりするからで、いつ・だれが・どこでの順番が重要だから。それだけでは足りず、アイテム別というか伏線を関連づけたものも追加。
これって、あのときの…というのが盛りだくさんで泣かされました。
だからといって、大勢の登場人物がいるとか難しい時代背景があるとか、これ外国の習慣だよねとか世代が違うかなとかいうことはない。頭は使わなくてよし。とにかく、ただ観るだけでOK。
↓ドラマ上ではありえない画なので不思議な感じ
(私の)運命を変えたシーン
担当話を書き始める前には全体を通して3回は見ましょうということなので、1話45分として9本を3回ずつで、約20時間。がんばって2日間くらいですか。
実は1回通して観たときに疑問に思ったことがありました。CMにも一瞬出てくるのですが、佐藤健さん演じる「おとな晴道」が8話で号泣するシーン。
う~ん、なんで泣くの?と思った。
後から思えば、このシーンが『First Love 初恋』に引き込まれていった瞬間とも言えます。私はしつこい性格なので、この涙の意味がわかるまでは何度でも観るぞと胸に誓いました。
3話、5話、7話の補足をします
ですのでここでは、何度も観たからわかったこと(何度も観ないとわからないこと)を書いていこうと思います。私と同じで「晴道よ、なぜ泣くのか」と感じたり、「よかったけど、それほどでも…?」と疎外感のあるかた、「見逃してる伏線があるのかも」と思っているかた、単純に「知りたい」かた向けに。
また、見えづらい・見えないかたの補足情報になれたら、こんなに嬉しいことはありません。
何度も何度も繰り返し観れるのは、配信ならではですね。映画館じゃ難しい。何度も観ることに幸せを感じさせてくださった監督、役者さんはじめ関係者のみなさんに感謝しています。特に裏方のみなさん。ありがとうございます。ものすごく一方的にシンパシーを感じました。
↓最終話。これでもスタッフは一部なんでしょうね
https://about.netflix.com/ja/news/first-love-enters-global-top-10-and-gives-exclusive-look-behind-the-scenes
そして、音声ガイドをサポートしてくださったみなさん、ありがとうございました。未熟で大変ご迷惑おかけしました。鍛錬してもっともっとがんばります。
つづく。
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