ミチヨ商店のデザイン工程をご紹介②「ひえひえ」

今回は、パワポについて思うところを、ちょっと。

パワポ、ディスってませんから。

前回、ミチヨ商店は、デザイン・シンキングとロジカル・シンキングをベースに作っていますとお話しました。それに関連して、

今回は、パワーポイントについての注意事項をお話しますです。
みなさまが資料を作るときの参考になれば、とても嬉しいです。

ミチヨ商店は、「パワーポイントは悪！」と言っているのではありません。また、ワードやエクセル、keynoteのがいいよ、と言っているのでもありません。

パワーポイントをぜひ、どんどん使いましょう。その理由は、みんなが持っているから＆使っているからです。王道のがいいんです。オフィスという場では。使い回しできるし、人からファイルもらえるし、わからないことは隣の人に聞けるし。

ではどこに懸念があるかというと・・・。

パワポの罠・・・

誰でも、パワポの操作やデザインにハマってしまうことはあると思います。

時間が無制限にあるなら、まったく問題ないです。
でもそんな羨ましいケース、まずありませんよね。

問題点をまとめてみました。おどろおどろしい～。夏っぽいかな？

夢中になってもいいんです。でも、論理展開がおろそかになってしまってはマズイ。目的は資料を作ることでなくて、プレゼンで相手を行動させることですよ！

そして。
パワポは操作が簡単です。みんな知ってるから教えてくれます。攻略本もたくさん売ってます。良いことなんですが、ここにも落とし穴が。

簡単だから、どんどん作れてしまえるのです。10ページも20ページも、Enter押してけばガンガン増やせる。文字もドドドドッと並べてくれる。グラフまで書いてくれて、色だって塗ってくれる。失敗したって、そんなのCtrl+Zすれば一発で戻せる。

（昔のガリ版だったら、一文字一文字書くわけだから、こうはいかない。できるだけ丁寧に慎重に。失敗したら、う～んなんか、茶色の液体をかけたような、あれなんだったんだ！！！？？思い出せないけど！）

この、必要のない情報をどんどんと生んでいく原因のひとつが、パワポのお手軽さです。プリントしなければミスプリもないから罪悪感もない。

もし、資料入れたいなら1枚10,000円ジバラってなったら、30枚で30万円よ！そしたら、「はじめに」とか「ご清聴ありがとうございました」とか、バッサバッサはぶくでしょ。

それではぶけるものは、本当は必要ないのかもしれませんよね。

負のスパイラル・・・

それで、作成した資料を人に見せたときに、なんか反応がイマイチだったりする。

たぶん、すでにこの時点で情報が多すぎるし、練られてもいないからなんです。
その場合は、情報を減らして、もっとメッセージを尖らせたり、相手が「Yes！」と答えやすい表現を模索したり、論理的な数字やなんかを集めたりしないとならないはず。

しか～し。

そんなことなど、思いもよらない状態。どうするかというと、あろうことか、もっとページを増やしてしまうのです。キター！！！

ちょっとだけ、言い回しを変えてみたり。もっともっと詳しく説明してみたり。
でも、似たような文章を重ねられても、相手は混乱するばかりでしょう。

ですので気をつけてください～、みなさん。

まずは、これ以上、情報量を増やさないこと。これが重要。

ここだけ気をつけるだけで、少なくとも負のスパイラルは防げます。

ミチヨ商店