今回は、デザインの工程というか。考え方も合わせてご紹介します。

 

このふたつです

 

さて、どんな風にデザインしているかをちょっと、ご紹介しようかな~と。
ミチヨ商店は、デザイン・シンキングとロジカル・シンキングをベースに作っています。

超メジャーな考え方ですよね。
このふたつが流行り出したのはそんなに昔ではないのだけど、考え方はず~っと昔からありましたよね。両方とも、ごく自然で当たり前のことを教えてくれております。

デザインシンキングはもう古い、とか言われてるのかな?
そんなことないですよ。だって、この考え方をしないと始まらないのですから。

 

①はじめは、デザイン・シンキング

 

デザイン・シンキングっていうのは、とにかく作って、使ってもらって、ぶち壊せ!早い段階で!ってことです。

デザインは自分のためでなくて、使う人のためのものだから。とにかくまずは、アイディアを形にします。そして、ここには時間をかけちゃならない。スピードが命だから。

それに時間かけると、もったいなくてぶち壊せなくなるでしょ。これ絶対アウト。試作品1号は、見かけが悪くてもいいんです。問題は、機能するかどうかだから。

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プレゼン資料なら、相手のメリットを手書きでババ~っとノートに書きます。めちゃくちゃすぎて、自分でも読めないです。いつも。(笑

で、言いたいことは何十個もあるけど、中から3つ程度選ぶ。

 

そんで次は、ロジカル・シンキングの出番。

 

②ロジカル・シンキングで研いでいく

 

選んだ3つを仮説として、立証してきます。
これほんとかな?って。数値集めたり、調査します。誰もが納得するものを探す。

ロジカル・シンキングも、た~くさんいろいろ手法があるようですが、ミチヨ商店は仮説思考押し。

下の図、上の図とそっくりでしょ。
こういうことって、よくありますよね。結局、ものごとの本質って似ていくのだと思っています。

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そうしていくと、始めに選んだ3つが、なんか違うかねとなる。なんか、さえないねとか。(白目

そしたら、執着を見せずに、壊します。デザイン・シンキングもロジカル・シンキングも、それを推奨していますよね(推奨じゃあ甘いか、MUSTですね)。それで、精度をあげていくのです。

だから、進化してくれるのです。

山に篭る陶芸家のように、茶碗を割るのとは違います。
だってまだ、汚い字の(ミチヨ商店の場合)手書きなんだから。茶碗焼いてませんから。釜に入ってませんから。

 

大丈夫大丈夫。自分を信じよう、と励ますこと必須。

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③自分的には納得したら

 

それで、なんとか3つがまとまったら、一応読めるくらいに手書きで清書して、人に見てもらいます。「これ、意味わかる?」って。口頭でもOK。その場合、内容が1分で伝わるかどうかを、人に向かって説明します。

 

そうすると。

 

なんと相手は、だいたい「?」ってなるわけです。わからないって。

 

チクショ~!!!(失礼)

 

それでまた、執着せずに、わかりやすさを追求していくのです。
このプロセスも、とっても大事&効果的。人に伝えるってことが、とても意味があります。伝えることで、どんどん整理がされていくからです。

 

④デザイン・シンキング再び

 

そうそう、ここまで、パワポ等のツールは開きません。全部、手書き。

 

そんでまたデザイン・シンキング、フォーエバー。

 

プレゼン資料ならば、プレゼンに来てくれた人達が、見るわけですよね。14時くらいとか、魔の時間に。なんか、会議室に詰め込まれて。長い時間。

人はそれに耐えられのるか?というのを、考えます。
ここ人間中心設計っちゅうところですね。

 

こんなにたくさん文字を詰め込んで、一番後ろの人に見える?
というか一番前でも、このすべてを読もうと、思ってくれる?

プレゼンで、資料の文字を読み出したら、どうなるかな?
参加してくれた人は、読み上げるスピードにガマンできず、目で先に読んでしまう。そして読み終わって、朗読を待つことになる。

それが何ページも続いたら、人ってどうなるかな?

たくさん色をつかったら、パッと見たときどう思うかな?

すごく複雑な図解を見せたら、どう思うかな?

ただの集計結果のような(何を言いたいかわからない)表やグラフを見せたら、どう思うかな?

 

この、第一印象の「どう思う?」を大切にします。そして、繰り返します。

 

伝えることは、1ページに1つだけ。それで絞っていきます。
また、わかりやすい表現も考えていきます。テキストか、グラフか、表か。写真か。

どうしたら、相手が「うんうん」って、うなずいてくれるかな?

 

⑤ロジカル・シンキングも一緒に

 

表現のほかに、構成もありますね。1ページごとが良くても、並べるとページ間の具合がよろしくないとか。つながりを意識します。

構成で全体をつなぐときは、下の三谷宏治さんのロジカル・シンキングがわかりやすいので、この考え方もさらに活用させていただいて。

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ここまで、まだ手書きですよ。
手書きなんだから、いいじゃない。どんどん壊そう。まだエア茶碗だもん。

 

このあたり、必ず1回くらい挫折とかして(笑)、いじけたりするも。

 

でまあ、ある時「これだっ!キタ~!!」と思うわけ。
そうなると人に見てもらっても、「あ、わかる~」って言ってくれる。(涙

つまり何をしていたかというと、精査なんですよね。
自分の考えがまとまっているつもりでも、実は全然まとまっていなかったのです。

 

まとまって、人からOKも出て初めて、ここでやっとパワポ開きます。こうなったらもう、フルスロットル!機械的に清書していくだけだから、すぐできる。

ものすごい勢いで土こねて(そこから?!)、形作って、釜入れて焼いて。

 

そしてそして。

 

1ページに1つしか伝えたいこと入れないから、内容は当然シンプルになっていくので、作るのもいたって簡単になっているのです。頭の中も迷いがないから、どんどんできる。

このフェーズの加速、すごいです。
メチャクチャの文字や絵が、みるみるプレゼン資料になっていきます。

楽しい時間ですね。人から見ても、楽しいみたいよ。

 

デザインとは。

 

デザインちゅうのは、なんだかあやふやでしょ。算数などと違って、答えがないのは事実です。だからこそ理屈がないと、人は納得してくれません。

 

上記のような工程は、なくてはならないものなんですよ。

次回もうちょっと、続きをお話します~。mi