間に2つほど入れてしまって、すみません。色の続き。今日は、グラフを黒プラス1色で!
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本日のお題は・・・
このグラフのスライドの色を、黄色と黒にしてみます。
(タイトルの青い部分は、フォームということでこのままで。)
まずは原稿。白黒にしますと。こんな感じ。
どこが一番大切かというと、もちろん2つのグラフの推移。どちらかというと、内容が次へと続くので高齢化率の折れ線グラフです。
ここに色を付けてみると。
う~ん、これは黄色が弱いですね。一番言いたいとこなのに。
では、棒グラフに色を付けてみたら、黄色が映えるかな??
映えるといえばそうだけど。
今度は、全体の印象が暗くなってしまいました。ネガティブな内容に暗い色を持ってくるのはセオリーでもありますが、やりすぎ厳禁なのです。
美しいということ
この辺、色づかいの慣れや、「わかった!」という感覚が多少必要かもしれません。
機能的に表現することも必要ですが、相手が見たときにどう感じるかということも同じくらい大切なのです。
ちょいと、脱線しますです。
ミチヨ商店はこのあたり、美大に入る前までは良くわからなかった。何がいけないの?と。
先生たちはみんな、口をそろえて「美しくなければ」と言っていた。
「美しい」って、すごくあいまいですよね。あなたの感覚、私には伝わらないけど~というか。
今から思うと、「良くない」というメッセージなのでした。女子がなんでも「かわいい」と言うのと同じで。(今は「ヤバイ」なのかな。しかも、「かわいい」を使うのは女子でなくて男子かな。)
そして、どうして「良くないか」はどの先生も、説明してくれませんでした。
ある日、あまりに辛すぎて、師匠である太田先生に「どうしてダメなのか教えてください」と聞いたよ。
そしたら。
「言わないとわからないことは、言ってもわかりませんよ。」
だって。
忘れはしまい、あのときの師匠の笑顔を。
自分以外の友達がみんな、「超かわいい~!」という。でも自分は全然心底、かわいいとは思わない。これって、瞬間にかわいいって思わなくば意味ないし、たとえ理由を説明してもらってもそれは、共有とは違う感じ。
お笑いの、笑いどころを解説する感じ。高すぎるワインはおいしくない。そんな感じ。
理屈じゃない、体で覚えろってことかな。
グラフの色づかい
上のグラフは、あまり良くないですね。あえて説明すると、「嫌な感じがする」だと思います。グレーの上に太い黒線が複数ある。
そしたら、背景を黄色にしたら?
嫌な感じ、はなくなりました。でも、上の違和感を言葉にすると、「そぐわない」、かな。
中身がネガティブなのに。楽しくて元気な感じがしています。
では、背景をグレーにしてみますよ。
おお!今までで一番いいよね。
では、良さをひきたてるため、そしてメッセージ力を強めるために、文字にも色をのせます。(=太くしたり大きくしたりする)
主人公である、折れ線も太くします。
いいんじゃない?
もとは、これでしたね。
まとめ
色づかいは難しいです。プロであっても、実際に色をつけてみないとわからないものです。
ですので、いろいろ(ダジャレ)試してみることになるけれども、そのとき
- 色数は少なく
- 色はうすめない(グレー除く)
これだけで、そのお試し回数を制限できます。制限することで、時間がかなり節約できます。
そして、たくさんの色数と濃淡でいろいろ試して、なんだかわからないうちに今回は時間切れとなるよりも、毎回少ない色数を試していくうちに、「美しさ」がわかるようになります。経験値があがるのです。そしたらしめたもの。
あなたはもう、色では悩まない。
すばらしい!
次回へ続くよ。
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