事例の中から、引き続きマニュアルについて書きたいと思います。
今回は、複合機の節約機能を説明するマニュアルをご紹介します。
事例紹介・複合機マニュアル節約全般機能説明書『Going green』
目的:
- コールセンター問い合わせ削減
- お客様に本気で節約してもらう
考え方:
- マニュアルとわかったとたん読んでくれないので、名称に『〇〇説明書』等つけない
- PDFで配布。画面でみるか、必要なときに必要なページだけプリント
コンセプト:
読んだ人は節約マスターとなり、地球のため必要以上に用紙を使わないようになる。
主な施策:
- とにかく専門ぽいのはダメ。例)×ファクス応用機能説明→〇「ただ送るだけ・・・」にさようなら
- 見開きで簡潔するデザイン。B5でもA3でも好きなサイズで
- 本当に必要とされる機能だけをピックアップ
- 北極で働く動物たちが主人公。複合機を使いこなす。ストーリーだてる
- 読み続ける工夫:例)シロクマが広告代理店に通勤するところからスタート
- それでも解決しないときは?
仕様:A4サイズ・フルカラー・40ページ・PDF
受賞歴:
日本マニュアルコンテスト 部門優良賞受賞
結果:
営業さんの切り札(笑)になったらしいです。
マニュアルコンテストのときに出版社さんにスカウトされて、デザイン書に掲載していただくことになりました。
これは、本当に嬉しかった!!マニュアル業界だけでなく、一般的なデザインとしても評価されたから。自信ついたよ。
広告の中の図説デザイン:http://pie.co.jp/search/detail.php?ID=4015
以下、パイ・インターナショナルさんが書いてくれた紹介文より。ありがとうございます。
オフィス内のエコ環境推進を促すパンフレットのため、全編に自然や環境を意識したカラーリングや図版を採用。スキャナーやファクス、プリンターなどの取扱商品の特性を色分けして図解し、無機質に感じさせないようイラストのタッチや色に留意した。
感想ひとこと
「手に取る」→「読む」→「読み進める」があって、「理解」があって、やっと「操作」ができる。
この時間の流れを意識しないと、最後の「操作」までたどり着かないことをずっと意識して制作した。
とても長いジャーニーを要求している。それに答えてくれる読者のことを、いつも考えていました。
動物たちには、「ガオウ」「ネムリー」「ハカセ」って名前をつけた。
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