オフィシエンチム、アウシュビッツの隣にある町へ。バスで行きました。やっぱり、素直にはいきませんでした。

 

 

去年、ポーランドのクラクフからオフィシエンチムへ訪れた話。

参考:
https://314-store.com/blog/ポーランド/【ポーランド2018・準備】旅行と言ったら地図でし/

 

なぜオフィシエンチム?

昨年、ポーランドのアウシュヴィッツ博物館に行きました。現地では、博物館初の外国人ガイドである中谷剛さんから、ガイドを受けました。

予約がとれなくて大変だと聞いておりますが、見学する際は是非、日本人の方からガイドを受けて欲しいと思います。

さて今日は、その博物館でなく、隣街の話です。
アウシュヴィッツ博物館の訪問には消極的であったこと、そして中谷さんのツアーが14:00からだったこともあり、午前中の観光は優しいところがいいなと思っていました。

調べてみると、博物館が終点とするバス停の1つ前に、街があるとわかった。
観光色がなく小さな街、うーん理想的。行きたいカフェも見つけたし、ここにしよう!

で、結論としては、ここを選択してとてもよかったです。
博物館の展示方法は、エンターテイメント性を極力排除している印象を受けました。伝えたいのは恐怖や悲しみでなく、「今、自分はどうすべきか」を考える場として存在していると私は感じました。

ですから、博物館と街のコントラストを体感できて良かった。
Cafe Bergsonも、ホッとできる場所でした。

 

オフィシエンチムをめざす

しかしながら目的地の隣町なのに、すぐそこなのに、まーた簡単には辿りつけませんでしたよ。

バスの乗客のほとんど全員が博物館を目指す。しかし私たちは、そのひとつ前のバス停で降りる。
そんなに難しそうには思えないのにね。

まず、バスのチケットを正しく買えなかったです。前日にクラクフ駅の窓口で買ったのだけど。
終点が博物館、その1つ前の駅。誰だって、その駅にアジア人が何の用事があるって思うだろう。やっぱり。

ですので、紙に書いて、窓口の人に渡しました
「Oswiecim Dw.PKP」と。ちなみに終点の駅名は、Oswiecim Museum です。

PKPというのは、ポーランド国鉄です。JRって感じですかね。

メモ有で無事購入でき、うーん、やっぱり基本はメモだね!と上機嫌。しかし、部屋に戻ってチケットを良く見たら、降車駅が「Oswiecim Museum」になっとります・・・。あー、その場で確認しないとねえ。

窓口のおねえさんも、このアジア人間違ってるよね、博物館でしょと気を利かせてくれたんだと思います。
その場で言わないくすみません。

↓ チケットはバス内でも買えます。運転席にちっちゃいレジが着いている。

バスで

バスのチケットは終点だけど、1つ前で降りればいいから大丈夫だろう!と心配してませんでした。
しかし、乗車時には「ひとつ前で降りるからね」と宣言する必要はあるだろうと思いました。

バスの運転手さんは学生みたいな若さのルックスの良い人(ポーランドのみなさんは本当に美男美女多い)で、イキイキとしていました。感じよい人でちょっと安心。で、乗るときに

私 「チケットと違うけど、Oswiecim Dw.PKPで降ります」(怪しい英語で)
若者 「え?なんで?終点が博物館だよ。終点まで乗っていけば大丈夫だよ」

私「(知ってる、と思う)でも、途中で降りたいの。ひとつ前で」
若者「??」

私「うーんと、(そうだ!JPっぽいことを言えばわかってくれるかな!)PKP駅で降りたいの」
若者「???」

私「(あっ!アルファベットの読み方が違うのか!PKPはピーケーピーって読まないのか!)う~んと、街に行きたいの」
若者「街?」

私「そう!街を歩きたいの。着いたら教えてね。あなたの後ろに座るから」
若者「わかった、OK!」

ひやひやしたけど、なんか通じたぽい。かも。

バス停で

各バス停をチェックしつつ、Googleマップも見ながら来たので道中は大丈夫。1時間30分くらいでした。

あっ、ここだ!降りますよ!

 

私「降ります!」
若者「(え、やっぱりここで降りるんだねの顔)OK。そしたら、帰りはクラクフに戻るよね?道の向こう側にクラクフに戻るバス停があるから。これ、バスの時刻表あげる。時間をちゃんと見て、気をつけてね」

私「えっ!ありがとう。あなた優しい」

 

よかった。無事到着ー。最後の一言まで優しい男子であった。

運転中も、横断歩道で渡ろうとする人がいれば必ず止まってました。これ、日本と違うことのひとつとして、まず挙げられるあるあるですが。

しかしながら、そのときの表情も、ぴかっ!とニコニコでした。譲られた相手もニコニコ。
はじめ、2人は知り合いなのかなと思ったくらい。(彼の席の後ろにいたので、つい観察してしまった)

でも、毎度毎度、自分の知っている人だけが歩道を渡るわけないよね。だから他人同士なのです。
これがここの、お互いの習慣なんだなあと思いました。

どうりで、横断歩道には信号いらないはずだよな。車が止まるんだもん。
みんなでニコニコして、とても素敵でした。ポーランドのみなさん。ありがとう。

↓ 問題のPKP 。「ペカペ」と読むらしい!読めねえ!ここに有料のトイレがあります。←大事

↓ 運転手さんが教えてくれた道の反対側より

 

つづきます。mi