去年の秋に出版社からお話しがきて、まだまだまだ書いています……。

 

 

ある日突然、出版のお知らせがきたわけです。まだゴールしていないんだけど、途中経過を記録しておこうと思って。

 

独立してフワフワとやっている

そもそも、行き当たりばったりで長く勤めていた巨大な会社を辞めて独立。独立というとカッコイイけど、仕事の形態を説明するときに「独立した」というのが一番伝わりやすかったので、そう言っています。この状態になり4年ですよ。前職を辞めたときに、①デザインをする、②もう組織には属さない。それだけ決めて進んできました。

スタート時は、知らないこと、新しいことばかりで。でも、苦労は感じませんでした。だって、通勤しなくて良いんだし。自分の時間を好きなように使えるしね。今もそうですが、市民大学に通ったり、前から気になっていた手話を始めたり。それで要約筆記と出会って、現在要約筆記者1年目であります。

参考:
HTTP://314-store.com/blog/コミュニケーション/【要約筆記】あれから1年。今どう感じているかを

 

交通手段は、自転車がメインになりました。仕事でも、だいたい自転車で行く。そうそう。自転車で1時間半くらいなら、電車より便利だからね。電車は大好きなんだけど、自転車でグーグルマップを見ながらさ迷う時間は、感無量です。

話は戻り、仕事をするにはドメインを持ってないとアレかなと、このサイトをはじめたわけです。現場感は持っていたいので、ストアカの講師も始めました。なにしろ、デザインや会社員のノウハウの量はすごいですよ。笑 みなさんより長い年月を生きていますからね。

というわけで積極的に営業をするわけでもなく、自分の露出度はとてもとても低い。しかしながら宇宙のように広いネットの世界にあって、この私にアクセスしてくれる方がおられる現実。すごいですよね。今回の本のお話も、そのうちの1つなのでした。

えっ、パンかね

ブログからのアクセスとして、勧誘のようなものは若干あります。だから今回も、「あっ、またかいな。フフッ」となった。まーたそれが一流出版社さんだったから余計、そんなはずないよなって。このようなときは、だいたいスルーします。でもチョイ待ち。その所在地が、明治神宮前だったのです。

前職についていたとき、私の唯一の楽しみといってもいいのが、通勤中に途中下車をしてパン屋さんのパトロールをすることでした。うーん。明治神宮前には、フューチャーするパン屋さんがあるのだ。同系列の新宿店のビッグユーザーだったのですが、閉めてしまわれた。こりゃー行くしかないねと、出版社さんにお話しを聞きに参上しました。えっ、そんな理由?

(この記事を、出版社のご担当者さんが読みませんように。)

パンとともにあらんことを!

 

ボツのおみまい

そうして、執筆活動が始まりました。書くべきことは、ノンデザイナー向けのデザイン本。前職の思い出と独立後の出会い、またストアカ参加者のみなさんとの接触で、内容と表現はなんとなくイメージできました。順調順調、のはずが…。

実際は、9割作ってボツになった。そして、ゼロからまた9割作って再度のボツ、今に至る。ハハハ。250ページものだよ。
お料理に例えると、できあがりを食べてもらったら「マズいから作り直して」と言われる状態。

デザインはじめ、表現やクリエイティブのあるあるですね。言葉でいくら通じていても、できあがりを見てみるとこりゃ違うねとなっちゃう。すごく上手くいっていたように見えるプロジェクトが、役員の一声で振り出しに戻ったりね。

美大で課題を作っているときも、そうでした。教授やクラスメイトとのやり取りも順調で、だけど仕上げた作品にOKが出ない。初めから作り直し、と。しかも「ダメ」と言われるだけで、どこを直せばいいのかは教えてくれないよ。それは、自分で気がつかないといけないからです。今回の執筆は、まさにそう。

そして、海外のTV番組なんだけど、「America’s Next Top Model」や「THE GREAT BRITISH BAKE OFF」とか、ご存知かしら。一般人の参加者たちが、エピソードごとに課されるいくつものチャレンジを通して腕を競い合う番組。毎週一人ずつ脱落者が出ます。

https://dlife.disney.co.jp/program/variety/gbbo.html

 

これの面白いところは、課題をクリアしていくことで登場人物が成長する点。個々に、高い能力をすでに持っている。でも、その力だけを使って最後まで戦うわけではないのです。1回きりの短い勝負ではない。短い勝負が何回とあるわけでもない。数ヶ月と道を進んでいくうちに、自分が変化していくのです。これも、今回の執筆と似ています。

ボツの洗礼を受けているときは、もう1歩も進めないと思う。特に2回目は、「もうだめか」と思いました。自分の最大限の能力を持ってしても、ダメだとなるんだもん。そんなの、どうしたらいいかわからないよね。つい、先月のこと。

長生きしているから

今年の春から今までの記憶がありません。私、根を詰められるからなのか、1日15時間とかパソコンの前に座りっぱなしで仕事をしてしまう。トイレや食事の数分しか動かない。日曜日だけ寝込んで、月から土までずっと作業。遠くから見たら、人形に見えるだろう。

そしたらある日、両足の甲がフワフワになってしまいました。笑 あまりにも動かず座りっぱなしでいたから、体中の水分が足元に集まってしまって。筋とか見えない。すごくビックリして、やっと「まーた自分は、やりすぎてる」と気づく始末。

生きていると、困難なことが誰にでも何度かあるよね。私もあります。じゃあこの執筆がどうかというと、足はフワフワになったけど(すぐ治りました)、でも、なんとかここまできました。今はまだ渦中にいるから、平常心では判断できないけれども。

まだ、ゴールは見えない。だけど、なんとか、がんばっています。

辛いときはいつでも、過去の自分が助けてくれますよ。ほんと、世話になっている。過去の自分は、いつでも全力投球です。今回のフワフワ事件も、未来の自分を助けることになるかもしれないね。

 

 

今日はストリーミングで、くるりの懐かしいアルバムを聞きながら書いたので、内容がこんなになった。あの頃、元気なときには、くるりを聴かなかった。辛いときに助けてもらうために、聴いていました。くるり、ありがとう。

 

さて次は、本の中身について書いてみようと思います。お付き合いください。いつもありがとうございます。mi