色校、表紙と続いて印刷も終了し、先月より著書が店頭に並んでいます。見つけてくださった方、ありがとうございます。

 

 

しかしながらまだ一息付けず、今はYouTubeの動画制作にかかりました。6本作ったところです。以下でご覧になれますよ。

ミチヨ商店のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=3dfmepZGdKM
ダイヤモンド社の公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=E0sO1vgH_K0

 

YouTubeと制作環境の現状

著書の制作は、ほとんど自分だけでやってるよ!という状態でしたが、今回新たに動画制作も加わりました。告知や宣伝をするアニメのムービーです。

YouTubeとしてのリクエストでしたので、まずは自分のチャンネルを作るところからでした。これから作ってみる方へのコメンがあるとすれば、「すぐ作れます」ということ。

しかしながら、サムネイルを変更できるようになるまで、私の場合は2~3週間かかりました。といっても理由はわからないまま対応できず、諦めた頃に突然できるようになってたけど。そういう仕様なのかな。

ムービーは、イラレで書いた素材をflashにコピペして作っています。flashというのはアニメーション制作に強いソフトですが、もう売っていません。後継としてAdobe Animateがありますが、今のところは乗り換えない予定です。

なぜかというと、私の制作マシンはWindows7なんです。ネットにつながず制作オンリーで使っています。そこに、イラレやフォトショ、flashも載っていて特に困りごともないので、環境を変える気になれません。

パソコン歴30年以上、Windowsが誕生する前からpcを使っています。OSやアプリが変わるたびに、移行へのものすごいストレスだけを感じてきました。Adobeはcs4を使っているのでその後良くなっているのはわかりますが、今ので不便がないから大丈夫ですという感じ。

このブログは、Surfaceで書いています。Windows10の、コンパネと検索機能にはイラつかされます。そういえば、コンパネがなくなるって噂ですね。なくしたいから、その前にまず奥に隠したのかな。

メディアの役割

私は、マニュアル業界に長くいたんですよ。脱出したけれども。そのときに、「ワンソース・マルチユース」という言葉が流行ったことがありました。今でも残っているのかな。データをひとつ作れば、いろんなメディアが一度にできるよという夢のような話。紙マニュアルを作れば、PDFも、電子も、Webも、ヘルプも同時にねと。

コスト削減が主な目的で、それまで5つ作っていたのが1つでいいなら単純に5分の1の工数で済むし流用も運用もしやすいと。それってスゴイ! 管理する側は飛びついちゃうよね。

まあ当たり前だけど、そう簡単にはいかないのですがね…。でも、マニュアル業界には向いていると思います。その後、どうなったのかな。遠い目。

今回の著書においても、ワンソース・マルチユースは当てはまりますよね。紙の本のほかに、ブログやYouTube、インスタ等SNSも複数あるし。

で、それまで動画は頭になかったので、メディアの特長から確認していきました。

動画って何ができるの? →動いて音が付きますね。

どうして動画なの? →その特長を生かすため。

自分が動画を使うなら? →自分らしいものにすべき。(ブランディング)

動きと音はどうする? →「プロっぽく見せたいなら素材を使おう」と本書で言っている。それは動画や音声にも当てはまるはず。→自分の映像や声は登場しない。→アニメ。

大切なのは? →伝える手段や方法でなくて、伝わった結果が大事。伝えたい意志。

…なんてことを考えているうち、ベートーヴェンさんが動画の主役になって、そうするとBGMはもちろんベートーヴェンさんの曲、登場人物は本書にも出てくるエリーゼ、シューベルトさん、ハイドン先生、などがつらつらと決まっていきました。

何をするにも深く考えて損はなし

本書を書く前、ストアカの講座を作ったときからベートーヴェンさんについては調べていたので、プロフィールや時代背景、取り巻く人間関係は概ね理解していました(ストアカのプレゼン資料講座に出てくる)。

曲を作るほどエリーゼが好きだけど、そういう部分は上手くできずに付き合えない。だから動画でも、エリーゼと直接話すシーンがほとんどありません。憧れの人、という存在です。

音楽にかける情熱や責任感がすご過ぎて、女性だけでなく人とも付き合えない。友人は30歳ほど年下の、シューベルトだけだったといいます。それで、シューベルトさんを登場させました。実はシューベルトさんにはお友達がたくさんいて、友情によって人生が救われていたほど。だから、シューベルトさん=皆に好かれるとっても感じのいい人、として表現しています。

ベートーヴェンはモーツァルトに会いたくて仕方がなく、一度は実行に移したのですが結局は叶わず。それで動画では、作ったチラシを見てモーツァルトが会いに来る、というシーンを作りました。でも、やっぱり会えないことにした。悩んだけど。

というように、考えることが伝わるデザインには重要なんだと思っています。性格付けとかね。それをしっかりしていたから、講座から書籍、動画とメディアが増えてもブレません。そして、すぐに手をつけられる。企画を5回しなくてもいいのは、工数削減につながります。そして、止まっているだけでなく動き出したりセリフがあれば、深まり広めていくことができる。メディアの相互作用で、さらに活き活きさせられる。共振していくのです。

 

話は戻ります。「ワンソース・マルチユース」はこの場合、制作ツールという手段でなくて考え方、ということになりますかね。1回考えれば5回考える必要がなくなる。5つのまったく違ったものより、5つの違うけど同じものになる。後者の方が、見る人が楽しい。伝わる。そして何より、作るのも楽しいのです。←大事です。

さて今回のおかげで動画のカンを少しずつ思い出してきたので、ポツポツとアップしていこうと思います。でもそれは、YouTubeでない気がするな。場所はまた、探します。

本書を手に取ってくださった方は、いろいろな伝わる工夫を見つけることができるかもしれません。例えば、絶望なみだくんのイラストはほとんど1つずつ描いてます。普通、絶対そんな面倒なことしないと思う(狂気)。でも、自分がか描きたかったから。笑

みなさんもデザインするときには是非、考えることにトライしてみてください。小手先のデザインセンスは必要ありません。そして、誰でもすぐにできますよ。mi