ポーランド旅行から帰って来たら、これがしたかった。ワルシャワのおばちゃんに届け。

 

 

10月中旬、2度目のポーランドに行ってきました。メインはグダンスクという街だったけども。

参考:
https://314-store.com/blog/ポーランド/【ポーランド2018・準備】旅行と言ったら地図でし/

 

スヌードがシーズン開幕の第1弾

すっかり秋めいてきました。みなさん、体調には気をつけてくださいな。
昨日今日と良い天気なのに、1歩も外に出ておりません。なぜかというと。

今シーズン初の編み物をしていましたよ。スヌードです。つながったマフラーと言えば良いのか?毛糸キットのストックがあったので、その中から選択。趣味が手芸で冬は編み物、夏はビーズとか。

くすんだピンクの毛糸はふわふわしていて、空気を含んでいる感じ。肌アタリも良いですね。白と水色のは色違い。こっちはギュウとしまっていて、これがウールだという感じ。セーターとかでいっぱい使うと、ニット自体が重くなる。網目はきれいに出るんだけども。

 

編み物が好きな理由

スタート!同じ色なのだが、手前のほうはパープルの糸との2本どりです。まぜるとピンクっぽく見える。1本だと茶系なんだけど。おもしろいですね。美術の色づかいと同じで、黄色に青を混ぜると緑になる!みたいな。

編み物が好きな理由のひとつは、瞑想みたいだから。ヨガが好きな理由と同じです。なーんも考えない時間を持てるところがいい。それによりヨガは気持ちが落ち着くし、編み物は作品ができる。えっ、ものすごいお得感!

編み物の場合は、自分が好きなだけやり直しできるところも好き。帽子類の編み物は、毎回何度も編み直してますよ。サイズが気に入らないとかデザインがイマイチとか、完成して始めて気づくので。そんなときは容赦なく、全部ほどきます。何時間何十時の努力が、一瞬で1本の糸に逆戻り。いいよねー。

それと、スリル感も好き。編み込みなど、1目間違うとすべてやり直しです。編み物はとてもロジカル。間違えばそれがすっと残り、尾をひきます。1目1目、自分が選択したとおりに表現される。うーん。もう、ゾクゾクしませんか。しないか。

これ、とても簡単で短いが編みこんでます。ギザギザになっとる。こういうの、どうやってるかわかる?裏に糸を渡しています。糸は切らない。だから糸がつれたり、間違って編んだりするわけ。スリルあるー。自分が今どこにいるのか、これからどうなるのか。デジタルの1マスぽいが、フォトショみたいに気軽には修正できないよ。

編み図は手放せません。複雑になればなるほど、編み図とのコミュニケーションが重要になってきます。編み込みのときは、瞑想している場合ではないね。瞑想と集中と、このメリハリが良い。

 

テンションを保つことも必要

首に巻けるほど、長くなってきましたよ。

今回のは、毛糸の種類は多いが編みが単純。メリヤス編みだけでOK。1目1目ずーっと同じ作業=瞑想タイムに突入なのだけど、ちょいと単純すぎた

 

飽きないよう、いろんなことをボンヤリ考えたりしてやり過ごします。何を考えていたのかは、この後で。

だんだんできてきたね。

 

編み終わったら、最後の目を編み止めて最初の目とつなげる。
そして、色を替えた場所など糸の始末をします。

 

できたっ!

 

考えていたこと

二重巻のスヌードだったので思いのほか時間をとられ、2日に渡ってしまった。まだ暖かいので、実際に巻ける日はもうちょっと先ですねー。私、髪が短いので、冬になるとマフラー類は必須アイテムです。

さて、編んでるときに何を考えていたかというと、それが編んだ理由でもあるのですが。
ワルシャワの「Bazar na Kole」という、のみの市でのことでした。

東京では、日曜日の国際フォーラムの広場やお寺周りで開かれたりしてますが。フリーマーケットのような、小奇麗なのではないやつ。怪しければ怪しいほど、好きです。なんか、絵、とか。ヘンな置物とかよ。これって誰が買うのかというレベルの。

 

ワルシャワのやつは初めていったのですが、すごくよかったです。とーても広いのですが何周もして、いくつか買ってきちゃった。パリとかの素敵なのみの市じゃないです、念のため。はっきり言ってガラクタなんだけど、そのガラクタを見るために行くと。

その中に突然、ハンドメイドのビーズ屋さんがありました。おばちゃんが店番しながら、ビーズで指輪を作っていた。そこは基本のみの市、よく言えばアンティークやビンテージ(笑)なので、ちょっと趣向が違ってます。最近の東京でもよく見かける、アートフェスタとかにも出せそうな小奇麗な作品がテーブルに並んでいた。

私はガラクタを期待していたので、あれっ、こういうのもアリか、ちょっと違う雰囲気と思ったのですが。でも、やっぱ見ちゃうわけです。なぜかというと、私の趣味が手芸でありビーズだからね。

で、これはガラクタじゃないから今回は買わないぞと思うのだけど、何周か回っている最中に毎回立ち止まってしまうわけです。んんー、おばちゃん、技術あるじゃんと。見たい欲求に負けて、品物をつい手にとってしまうわけです。

ワルシャワの方は、英語を話さない人は少なくありません。おばちゃんもしかり。観光客もあんまりこないだろうし、必要ないもんね。そんならいっかと、私も日本語オンリーよ。今日は買わないから見るだけと思っているんだけど、「うーん、細かいねここ!いいですね!」とか、口から出てしまう。

そうすると、マーケットあるあるで他のお客さんがたくさん寄ってきて。結構な人数の女性達が、好きなものを選んで買っていかれます。だけど、違うのよ。手をかける=見栄えの良さ、ではないのよ。もちろん、身に着ける本人が気に入ることが一番なんだけども。

ブレスレットだったら、つなげる部分。ここまでビーズで仕上げてあるやつのが、いいのよ。金属のアジャスターとかよりも。そしてビーズは粒が小さいほうが、一粒が大きくてキラキラしているやつよりも、いいのよ。だって作る時間と緊張度が全然違うからね。・・・と、日本語でおばちゃんに言うわけ。

すると、私があっ!と思ってしまうやつ(技術つかってるやつ)を、おばちゃんが出してきたりする。もー、わかってる!と。で、やっぱり、それを手にとってしまうわけ。で、あー、これ作るときに大変だったろうなとか思ってしまうわけ。

そんな風に何周かして、やっぱり今日はガラクタの日だから買わないと諦めて、でもだんだん自分が何と戦っているのかわからなくなってきて、やっぱり買う、そうだ買おうと決めて、ブレスレットをひとつ買いました。

そしたらお会計のとき、こちらは何も言わないのに、おばちゃんはずいぶんまけてくれました。お札を数枚出したら、その中から1枚を私に返してくれた。なんかもう、

 

手芸愛!

 

と思いました。手芸愛は国境を越えるよ。

ブレスレットひとつしか買わなかったけど、もっと買ってくればよかった。おばちゃん、きっとまた行きます。

ポーランド、つづきます。mi